“なぜか落ちる”を卒業!最終審査に残るダンサー思考法

~審査員が語る“選ばれるダンサー”~

「ついにオーディションの招待が届いた!」
その瞬間、嬉しさと同時に不安や緊張を覚える方も多いと思います。

でもちょっと待ってください。ただ闇雲に全力を出すだけでなく、「審査されるポイントを知った上で」自分をどう見せるかを戦略的に考えることで、合格への確率を大きく高めることができるんです。

この記事では、実際にオーディション審査に携わっている私の視点から、オーディションの各ステップで“審査員が見ているポイント”を詳しく解説していきます。

オーディションは人の目による審査

数字や偏差値のない世界、バレエオーディションでは「印象」や「振る舞い」が合否を分ける決定打にもなります。
だからこそ、審査員がどういう目で見ているのか? 何を期待しているのか? そこにアンテナを張ることが大切です。


1. クラス審査|まずは落とされないことを最優先に

まず、第一の関門クラス審査。
招待貰って航空券、宿泊費を払ってせっかくオーディションを受けに来たからにはここで落とされるわけにはいかないですよね。

▶ クラス審査の目的とは?

カンパニーの求める基礎力、協調性、スタイルとの相性をふるいにかける場です。上手い人を選ぶより、「明らかに合わない人・ついてこられない人を削る」作業です。

ポイントは4つ

1. 基本を大切に
2. 振り付けを正確に覚える
3. カウント通りに踊る
4. 安定したテクニックができることを見せる

▶ “目立ちたがり”はマイナスになることも

どんなにピルエットが回れるからといって、音から外れていたら減点に繋がります、まずカンパニーに入ったら群舞から、群舞を踊るのに必要なのはせいぜい3回転。
目立ちたい気持ちをグッと抑えて、綺麗に正確に音から外さないように踊りましょう。


2. ヴァリエーション審査|準備が勝負を決める

クラシックやコンテンポラリーのヴァリエーションを披露する審査。実施しないカンパニーもありますが、合同オーディションではよく行われます。

▶ 絶対に用意すべき2つの音源形式

  1. USBメモリにmp3形式で保存(審査側の機材が対応しやすい)
  2. スマホ内にもmp3を常備(バックアップ用)

▶ 音源のおすすめ入手先

おすすめは「ローザンヌ国際バレエコンクール」の公式音源
🔗 Prix de Lausanne 公式音源はこちら

万が一の場合でもインターネットがあれば同じ音源を流せます。

ヴァリエーションの種類は限られますが、いつでもどこでも柔軟に対応することができるのでおすすめです。

トラブルを避けるには、機材トラブルも想定しておくことがプロとしてのマナーです。


3. レパートリー審査|ここで本当の実力を見せる

筆者が最も重要だと考えるのが、この「レパートリー審査」。カンパニーの顔となる作品を使って、実際に現場で活躍できるかを見られます。

▶ 特に重視される”4つの能力“

4つの能力
  1. 振り付けを早く覚える力
     → 動きが正確でなくても「キャッチの速さ」があるだけで、審査員の目に留まります。
  2. 自分の色・個性を出す
     → クラス審査で控えていた分、ここでしっかり個性を見せましょう。
  3. 肝心なポイントを外さない
     → “全部うまく”でなくてもOK。重要な振りや音の使い方を的確に捉えることができれば合格圏内です。
  4. コレクションや指示に素早く的確に対応する
    → ディレクターやバレエマスターからもらったコレクションにいかに早く対応できるかの瞬発力が合否の鍵を握ります

これらの”4つの能力”はカンパニーに入ってから、この先のバレエダンサーとして活動していく中でとても重要です、とても大切なことなので絶対に忘れないでください。

▶ 事前リサーチが命

・そのカンパニーのInstagramやYouTubeで過去の公演映像を見る
・音の取り方、動きのクセ、演出スタイルなどを事前に感じ取る
→ 「準備してきたな」と伝わればそれだけで大きな加点要素になります。


4. パートナリング審査|技術より“コミュニケーション力”

この審査は、相手とのチームワークが問われます。単独の技術では成立しません。ここで大切なのは、協調性・積極性・信頼感です

▶対策として大事なのは:

レパートリー審査と同様に“4つの能力”も引き続き意識しましょう。
またパートナーに不安、不満を感じても感情的にならず冷静に”コミュニケーション“をとって審査員に見せる時になるべく完璧に近いものにしましょう。
実は、こういったプロセス、過程も審査員は見ています。

▶ 言葉が通じない相手と当たったら?

英語が話せない場合でも、目を見て話す、ジェスチャーを使う、態度で示すことが重要。
本番ではどんな状況でも対応できるか”が常に見られています。


5. 面接審査|最終関門。印象がすべてを左右する

最終審査で気が緩んでしまう人もいますが、ここまで残れたら合格…
ではありません!実は、面接で落ちる人が一定数います

面接ではこんなことを聞かれます:

とにかく正直でいること、ディレクターのこと、カンパニーのことを知らなかったとしても、仕事が必要で受けていたこと、など包み隠さず飾らずに「働きたい」という意思を伝えることが、最終合格への近道です。


最後に|本番はすでに始まっている

オーディションで合格するには、招待を受けた時点から準備がスタートしています。「踊りの技術」だけでなく、人間力・準備力・協調性までが総合的に見られる場です。

この記事を参考に、ぜひ審査員の視点を意識しながら、ひとつひとつの審査に向けて準備を進めてみてください。

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